円形脱毛症                                   2000/10/25ゲンダイ
円形に髪が抜け落ちて地肌が見える円形脱毛症は、適切な治療を受ければ治る皮膚病だ。長くストレスが原因と考えられてきたが、近年免疫学のシステムが一時的に狂う自己免疫説が有力になってきた。
症状(つめの表面がデコボコに)
円形脱毛には脱毛部が1カ所の単発型、2カ所以上の多発型、全体が薄くなる前頭型、全身の毛が抜ける汎発型の4タイプがある。一般的なのは前者2タイプだが、痛み、かゆみなどの自覚症状はない。
「ただ脱毛部周辺部は手ですくだけで簡単に髪が抜け落ち、切れ毛も多くなります」
(順天堂大学医学部皮膚科学教室・溝口将之助手)
また、つめは毛と同じケラチンでできているので、つめの表面がデコボコになったりはがれやすくなる。合併症として高い頻度で見られるのが花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー性の病気や慢性甲状腺炎などの自己免疫疾患だ。
「免疫疾患やアレルギー疾患が引き金となって免疫の主役であるリンパ球が毛根の
細胞を攻撃し、その結果脱毛が起こると考えられるのです」
治療法(光線+ドライアイス治療も)
単発型は放置しても3〜6カ月で自然治癒するが、周囲に広がってきたり繰り返す
のであれば治りにくいので皮膚科かに受診を。
「外用薬には血流を促進する薬とステロイド外用剤があり、内服薬には血管拡張剤
と抗アレルギー剤があります。通常は3カ月の治療でうっすらと発毛が見られますが、変化のない場合は、ステロイドの局所注射、光線やドライアイスを使った治療などを組み合わせます」単発型や個数の少ない多発型なら、3〜6カ月でほぼ完治する。難治性や個数の多い場合は、わざとかぶれを起こす感作療法などの治療が加わ
ることもある。
予防法(一度かかると約7割が再発)
脱毛予防の決め手は今のところない。しかし気づいたら早めに受診し、勝手に治療を中断せずに医者の指示に従い、根気よく治療を続けることが肝要だ。一度かかると約7割が再発とのデーターがあるが、早期治療すれば範囲が広がらずに治る疾患でもある。なお脱毛があってもシャンプーやブラッシングは普通にしてかまわない。シャンプーを控えると頭皮が荒れてしまい、かえって抜け毛が多くなる。1日50本〜100本の脱毛は自然なので、心配は無用だ。
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